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2008年 01月 13日
天高く
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CONTAX Aria Distagon T* 28mm F2.8 ILFORD XP2 Super

冬の晴れた東京が好きです。(東京都港区台場 台場公園にて)





フィルターワークと擬似モノクロ赤外写真
今回の写真ですが、擬似的なモノクロ赤外写真が撮れるというPR-60というフィルターを使用しています。

以前から、一度、使ってみたいと思っていたフイルムにモノクロ赤外フイルムがありました。サンプルなどで遠景までクッキリと写っているものを見て興味が涌いたのです。
その一方で、もともとこのフイルムの定価が高いこと、また、調べていくうちに赤外線フイルムの特性上、取り扱いにはかなり神経を使うことを知り、ずっと後回しにしていました。
しかし、このご時世です。フイルムの選択肢が減る一方で、赤外線フイルムもご多分に洩れず、私が手を出す前に各社の製品ラインナップから姿を消してしまいました。

時は流れ、ある日フィルター大手が出している小型本に目を通していたところ、赤色フィルター(R1もしくはR64)とPLフィルターを重ね合わせることで疑似的にモノクロ赤外写真が楽しめることを知りました。
PLフィルターは持っていましたので赤色フィルターのみ購入すれば、取り扱いに神経を使う必要のない通常のモノクロフイルムを使ってモノクロ赤外写真が疑似体験できるワケです。

ということで、この正月休み、早速、赤色フィルターを購入しに行きました。そこで偶然見つけたのが、今回使用したPR-60フィルターです。

このフィルターですが、参考にした小型本には紹介されていなかった製品であり、事実、現行の製品ラインナップからも姿を消しているようです。化粧箱の説明書きによるとこの1枚のフィルターのみで疑似的にモノクロ赤外写真が体験できると書いてあるではないですか。どうやら、赤色フィルターとPLフィルターを1枚に集約したフィルターのようです。
実は赤色フィルターとPLフィルターを2枚重ねすることで四隅にケラレが発生しないか気になっていたのですが、このフィルター1枚で済んでしまうのならその心配も要りません。

余談ですが、売り場で見つけたこのフィルター、たったひとつしか無く、長い間、陳列されていたのか売り物とは思えないくらい化粧箱は薄汚れ、小キズもかなり目立ちました。こういう特殊なフィルターは私のようなモノ好き(!?)しか買わないのかも知れません(笑)

幸い中身のフィルターの方は新品そのもの(というか新品なんですが)なのでこちらのフィルターを購入することに決めました。そして、その足でフイルム売場へ。C41処理でモノクロ写真が楽しめるILFORDのXP2 Super を購入しました。

PR-60フィルターは露出倍率が高く、快晴時での使用を推奨しています。冬の東京地方は幸い快晴の日が多く、早速、翌日に撮影に行きました。その結果が今回の写真になるワケです。
仕上がりを見て、やっぱり、これはあくまで疑似体験に過ぎず、ホンモノのモノクロ赤外写真と比べるとどこか物足りなく、印象もちょっと違います。モノクロ赤外フィルムが無くなる前に挑戦しておけばよかったと改めて後悔しました^^;

で!後で気が付いたのですが、ローライから、ホンモノのモノクロ赤外フイルムが発売されていました。でも、やっぱり、高いんですよ、価格が(笑)。このフイルム、発表されてから1年も経っていないのでそうそう無くなることは無いとは思っていますが、高いからと言って躊躇していると、また、同じ過ちを犯してしまいそうで怖いです(笑)

by mutar | 2008-01-13 00:37 | Comments(2)
Commented by Kizao at 2008-01-13 19:54 x
こんにちは^^
今日のカット、まず空を見て、「を、赤外写真か!?」と思い、目を下ろしていき
橋の辺りにきて「う?PLだけか?でこの空は出るだろうか?」などと想像をめぐらせました
解説がなければ、「PLだけでこの空を出したのですか?」とお聞きするところでした
・・・真っ青(黒だけど)な空とナチュラルな遠景が絶妙なバランスですね
Commented by mutar at 2008-01-14 01:57
Kizaoさん
今回の写真、確かに説明がないとちょっとばかり不自然でレタッチでもし
たんじゃないかと疑いたくなるような出来栄えですよね^^;
でもこれも、ワリと自然な感じに撮れたうちの数少ない1枚なんですよ。
暗いなりにも明暗あるはずの暗い部分が真っ黒に潰れてしまったり、何
故か粒子の目立つ写真が多かったりで、思い通りの仕上がりになってい
たのはほんの数枚限りでした。